一天地六の賽の目暮らし

2019年02月13日

「流転」は藤田まさと作詞の曲で、元三味線弾きだった男がひょんなことからやくざの世界に入り、賭場に出入りするやくざの世界を歌ったものです。出だしの”おとこ命を三筋の糸にかけて三七賽の目くずれ”はたったこれだけのフレーズですが、よく考えられています。

三筋の糸にかけるは三味線稼業のことを表しているのですが、その掛けてを賽の目にも掛けています。賽の目は一天地六即ち天地を合計すると七になり、それが三対あるので掛けて三七はサイコロ、即ち博打打ちで身を持ち崩していることをたったこれだけのフレーズで聴き手の心をしっかりとらえる技術はただ素晴らしいと感服させられる次第です。

「流転」 藤田まさと作詩/阿部武雄作曲

男命を 三筋の糸に                                  かけて三七 二十一目(さいのめ)くずれ                        浮世かるたの  浮世かるたの 浮き沈み

どうせ一度は あの世とやらへ                             落ちて流れて 行く身じゃないか                            鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの 渡リ鳥

意地は男よ 情けは女子                                ままになるなら 男を捨てて                              おれも生きたや おれも生きたや 恋のため

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